湿度を極める!・・・湿度校正器「Humi Pump」でおんどとりを校正する

shitudokousei

最近、湿度校正器「Humi Pump」を使っていろいろな温湿度計を校正する事が多いのです。

どの温湿度計が校正できるとか出来ないとかを判断するためなのです。

色々とお客様のお話を聞くとやはりおんどとりを使っている方が多いと実感しますね~。

しかも使っている台数がかなり多い・・・

そんな方のために今回は実際におんどとりを校正した結果を紹介致しましょう。

 

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まずは日本で1番校正に使用されている分流式湿度発生装置を使用し、

精度の高いロトロニック社製温湿度計とおんどとりの温湿度精度を確認します。

分流式湿度発生装置SRHは9割以上の湿度センサメーカーが使っているので安心です。

その時に取った器差表がこちらです。

 

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1番右の露点計がJISで標準湿度計に位置づけされたものです。

おんどとりには2種類あって高精度タイプと標準タイプがあります。

標準タイプは小数点以下が出ないので・・・

器差付けがちょい難しい判断が必要ですね。

ロトロニック社製温湿度計は精度が±0.8%なので器差が少ないです。

さすが長年評価の高い湿度センサの名作であります。

 

私の1番お薦めの温湿度計がこちら→計測用温湿度センサ

ちなみにおんどとりの標準タイプは湿度が高湿になると誤差が増えています。

一応、精度が±5%なのでこれも充分精度範囲に入っているのです。

 

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さて、湿度校正器「Humi Pump」の校正風景はこのような感じです。

最近、窓付きの校正袋も開発したので・・・

おんどとりの表示も見やすいです。

これだと3台ぐらいは見えると思います。

おんどとりには延長ケーブルもあるので、

表示部を袋の外に出すと台数は増やせます。

もちろん、もともと高精度タイプはセンサ分離式なので、

こちらは問題なく台数は稼げますね。

 

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まずはポンピングを30回を2回行います。

お次に1分ごとに10回ほど追加ポンピングをしてみました。

ここでおんどとりの標準タイプにちょっとした問題が・・・

応答性が8分とあるので・・・

校正時間も8分以上必要です。

さらに本体内部に空間があるのでそこで吸湿されてしまうようです。

湿度30%のグラフを見ると遅れが確認出来ます。

結果からするとロトロニック製温湿度計は1から2番目で・・・

おんどとりの標準タイプは4番目で充分値付けできる感じですね。

(現在は工夫によりポンピング回数は20回で可能になっています)

 

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逆に50%のところでは遅れは確認出来ませんでした。

たぶん、ロガの温度が1℃ほど低いので、

その分高く表示している可能性が大です。

まあ・・・精度が±5%なのでこんなものかもしれません。

 

結論でいえばおんどとりも問題なく校正できました。

外部に定期的に温湿度校正に出している方・・・

湿度校正器「Humi Pump」を使うと維持費も安く出来ると思った次第です。

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