湿度を極める・・・気象庁のアメダスに第一科学製品が採用されました!

私の温度・湿度に関わる仕事の中で・・・
どうしても参画したかったものがあります。
それが気象庁のアメダスなのです。
最近では異常気象の影響なのか災害が増えていて、
天気を予想すること自体が重要になってきました。
アメダスはその基幹システムと言えると思います。
ほとんどの方がアメダスという言葉は知っていると思いますが、
ここで簡単に説明をしたいと思います。
・アメダスとは
気象庁のアメダス(AMeDAS)とは「Automated Meteorological Data Acquisition System」
の略で、「地域気象観測システム」といいます。
気象状況を時間的、地域的に細かく監視するために、降水量、風向・風速、気温、湿度の
観測を自動的におこない、気象災害の防止・軽減に重要な役割を果たしています。
現在、降水量を観測する観測所は全国に約1,300か所(約17km間隔)あります。
このうち、約680か所(約21km間隔)では降水量に加えて、風向・風速、気温、湿度を観測
しています。
実は昨年までアメダスの観測では4要素という風向・風速、気温、日照での観測でした。
それがついに念願の「湿度」が観測の仲間に加わったのであります。
ちなみに日照が無くなり→湿度になったわけですが・・・
日照は気象衛星「ひまわり」にて上空から雲を観測することで推定できるようです。

掲載元記事: https://applestream.jp/7501/

ちょうどとても分かりやすい動画を見つけましたので紹介致します。
こちらは青森県弘前市のアップルストリームさんが提供している動画です。
青森地方気象台の方が解説をされています。
ちなみにこのサイトでは弘前の色々な情報を見ることが出来・・・
私的にはそちらを見るのも楽しかったですね。
湿度がアメダスの観測に加わったわけですが、次の絵で簡単に説明しますね。
最近よく聞く言葉に「線状降水帯」というものがあります。
気象庁では6月から「「線状降水帯に関する情報」を提供することを決めています。
・線状降水帯とは
「線状降水帯」は、次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した
積乱雲群であり大雨を長時間降らせるのを特長とする現象を生じる。
去年、熊本県で球磨川が氾濫した「7月豪雨」など、近年、大きな災害をもたらす
大雨の要因となっています。
この現象を生じる原因の一つが海上や地上の暖かく湿った空気なのです。
お題に「気象庁のアメダスに第一科学が採用されました!」と書きましたが、
実はこのアメダスの気象測器を第一科学が提供しているのです。
実際に納入するのがこの電気式温度計・電気式湿度計・強制通風式通風筒であります。
電気式温度計・電気式湿度計はこちら
強制通風式通風筒はこちら
開発から採用まで4年もかかりましたが、
明治の時代から観測を続けている気象測器に採用いただくのは、
石橋を何回も叩く慎重さが必要なのですね。
開発の略図は次の通りです。
2017年 国内3か所での温湿度計の実証試験開始。
2018年 強制通風式通風筒試作機開発
2019年 温湿度計及び強制通風式通風筒を設置しアメダスデータとの比較観測スタート
2020年 ・大型恒温恒湿室にて鏡面冷却式露点計との比較実験
      ・大型風洞での対強風試験(60m/s)
      ・強制通風筒内ファンの強風による逆回転確認試験
      ・人工太陽による照射角温度上昇試験
      ・強制通風式通風筒に関する特許取得
これには色々な方のご協力が必要だったわけで・・・
あらためてご協力頂いた方にはお礼申し上げます。
ちなみに採用に至った電気式温度計・電気式湿度計・強制通風式通風筒の特長は
次のようなものです。
①温湿度における経年変化の少なさと精度
②湿度のセンサ部が簡単に取り外しでき交換が簡単。
③通風筒の材質にSUS316を採用し錆などがほぼ起こりにくい。
④工具を使わず清掃から部品交換が可能・・・
 従来のメンテナンス時間2時間から20分に短縮。
 (実はこの特許を取った通風筒の構造が大きかったと思っています)
⑤経年変化の少ない断熱材を採用。
最後にこれを維持管理する方の為に・・・
清掃方法や部品交換の方法をすべて動画で配信しております。
こんな積み重ねが実を結んだと思える今日この頃です。
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