社会科見聞録1・・・トヨタ産業技術記念館

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全国を飛び回っている温湿度マイスターの武田です。

仕事上、メディアには載らない工場や研究施設に行くことが多いので、

大人の社会科見学ならぬ社会科見聞録を書くことにしました。

連載を計画しているのでお楽しみに・・・!

 

第一回目はメジャーなトヨタ産業技術記念館であります。

こちらは一般の方もOK。

事前にガイドさんをお願いしていたのでとても充実したのでありました。

織機の発明に一生を捧げた豊田佐吉。

その長男として自動車製造に取り組みトヨタ自動車工業を創業した豊田喜一郎。

トヨタ産業技術記念館では繊維機械館と自動車館でその歴史と技術を見ることが出来ます。

 

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ガイドの綺麗のおねえさんが糸紡ぎを実演します。

みんな思わず関心の声「ほ~!」を連発。

世界遺産になった富岡製糸場は絹ですがこちらは綿です。

 

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綿花の塊から直接糸を紡ぐガラ紡機。

ガラはこの機械を動かすとガラガラ音を立てる事から来ています。

これも臥雲辰致という日本人の方の発明。

 

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だんだん大型になる自動織機。

館内のすべての織機が実働可能なのにはびっくりしましたね。

 

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こちらは足踏み式の機織り機ですが、

豊田佐吉さんの自動化するアイデアはすでにこの次元でも行われています。

これが未来の「カイゼン」という社風につながっている感じがしました。

 

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途中でエンジンのクランクを型抜きする実演もありました。

数回に分けて鉄を熱し型抜きする説明の方。

結構大きな音がするんですな~これが!

ツアーは45分で終了します。

お次は自動車館でガイドツアーです。

 

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日本で最初のトヨダAA型乗用車で当時の行程を再現しています。

鉄板を叩いてこの木枠に当てて成型するのですが、

これって新幹線のノーズを作るときと同じだったという記憶があります。

 

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ピカピカのトヨダAA型乗用車。

今見ても美しいデザインですね。

1414台生産され・・・この19年後に初代クラウンが発売されました。

 

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観音開きの車内。

なんと自動車館も同じガイドの綺麗なおねえさん。

車内は木目と革張りのシートが目立つ。

価格は当時のお金で3350円也。

土地付き 一戸建て住宅が買えるほど高価だったそうです。

 

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ハンドルの下にゴム製のボールのような物。

この先にホーンが付いているそうです。

なんとこれ・・・両足で挟んで鳴らすとか!

風流です。

 

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通称は「ダルマセリカ」または「ダルマ」もありました。

懐かしいセリカ1600GTは現在も300万円で売られている車。

周りのおじさん達も当然食いついています。

 

結局、2時間ほどかけて館内を見学しました。

名古屋駅からも近いし、好調トヨタのルーツに触れられる貴重な体験。

個人でもガイドツアーが受けられますよ。

 

トヨタ産業技術記念館のHPはこちらです。

トヨタ産業技術記念館
住所:名古屋市西区則武新町4丁目1番35号
TEL:052-551-6115
<日本語ツアー>
休館日をのぞく毎日実施
出発時間  集合場所     ガイド範囲 所要時間
10:00 エントランスロビー 繊維機械館 45分
11:15 自動車館入口    自動車館  45分
13:30 エントランスロビー 繊維機械館 45分
14:45 自動車館入口    自動車館  45分

(※ 掲載時、2017年12月時点の情報です)