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JMA-19型アメダス気象計に電気式温湿度計及び強制通風式通風筒が正式採用
JMA-19型アメダス気象計に第一科学が製造・販売する電気式温湿度計及び強制通風式通風筒が正式採用されました。
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アメダスとは
- 気象庁のアメダス(AMeDAS)とは「Automated Meteorological Data Acquisition System」の略で、「地域気象観測システム」といいます。
気象状況を時間的、地域的に細かく監視するために、降水量、風向・風速、気温、湿度の観測を自動的におこない、気象災害の防止・軽減に重要な役割を果たしています。
現在、降水量を観測する観測所は全国に約1,300か所(約17km間隔)あります。
このうち、約840か所(約21km間隔)では降水量に加えて、風向・風速、気温、湿度を観測。
2020年より新しいJMA-19型では、湿度観測を大幅に増やし650か所の設置を目指しております。
- 気象庁のアメダス(AMeDAS)とは「Automated Meteorological Data Acquisition System」の略で、「地域気象観測システム」といいます。
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JMA-19型から日本ではじめて湿度気象観測がスタート!
- 従来のアメダスでは湿度の観測地点数は多くありませんでした。
しかしながら令和2年7月豪雨により多大な被害を及ぼした線状降水帯は海上・地上の暖かく湿った風により大きく成長することが分かっています。
ゲリラ豪雨・線状降水帯の規模を予測する上でも、海上・地上の湿度観測が重要な位置付けになっています。
- 従来のアメダスでは湿度の観測地点数は多くありませんでした。
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JMA-19型アメダス気象計に採用されるまでの開発物語
- 第一科学ではアメダスに採用されるまで4年間開発・検証を行ってきました。
2017年 国内3か所での温湿度計の実証試験開始。
2018年 強制通風式通風筒試作機開発
2019年 温湿度計及び強制通風式通風筒を設置しアメダスデータとの比較観測スタート
2020年 ・大型恒温恒湿室にて鏡面冷却式露点計との比較実験
・大型風洞での対強風試験(60m/s)
・強制通風筒内ファンの強風による逆回転確認試験
・人工太陽による照射角温度上昇試験
・強制通風式通風筒に関する特許取得 - 日本で初めてアメダスに電気式温湿度計及び強制通風式通風筒が正式採用されました。(令和2年度164式採用)
- 第一科学ではアメダスに採用されるまで4年間開発・検証を行ってきました。
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採用機器
- ☆電気式温湿度計 MP102H-330300型
スイス・rotronic社製電気式温湿度計はフィンランド・V社とほぼ同等のシェアを誇る気象測器です。特に感湿部はデジタル処理回路による完全互換性を実現、センサ交換が金属コネクタ部を緩めることで簡単に交換ができます。
<型式証明>
湿度センサプローブ HC2A-S3型 型式証明番号 第19503号
温度センサ MP102H-330300型 型式証明番号 第21502号
- ☆強制通風式通風筒 Easy Shields VS02
トヨタ系自動車電装会社での生産設備を納入し蓄積したノウハウから、工具を使わずに清掃、部品交換を実現した強制通風式通風筒を開発。従来の通風筒に比べ清掃・部品交換の作業時間を最大2時間から20分へと短縮する事が可能になりました。経時変化の少ない高機能断熱材採用、外観部材にSUS316を使用するなど耐久性も向上しています。
その独自構造にて特許を取得しています。(特許第6782498号)
- ☆電気式温湿度計 MP102H-330300型