【冷却型赤外線検出素子による優れた基本性能】
InfReC H9000(Thermo HAWK)は、最も高性能な赤外線検出素子の一つである「InSb(インジウムアンチモン)」二次元センサを搭載。短波長帯の赤外線検出感度と応答速度に優れ、一般的な非冷却型赤外線サーモグラフィカメラ(測定波長8~14μm)では捉えることができない、ハイコントラスト且つ高精細な熱画像を取得することができます。
例えば、日光が当たらないトンネル内でわずかな温度差を検出するコンクリート内壁面剥離診断などで威力を発揮します。
【高速現象を撮影可能なクラス最速のフレームレート】
フルフレーム時で200Hz、オプションで355Hzの高速撮影が可能です。さらに、ウィンドイングモードにより、最速5000Hzの超高速撮影が可能となります。
自動車のタイヤやブレーキディスクなどの回転体の温度変化や、エアバッグ爆発の瞬間などの高速現象を捉えることができます。
【一瞬の現象を逃さない、多彩な同期収録機能】
・ロックイントリガ出力
外部機器制御用の同期信号出力により、撮影フレームと同期を取りながらフラッシュランプなど他の設備を連動させることが可能です。ソーラーパネルの品質検査や、金属の熱ストレス評価など、微小な熱変化を観測する場合に有効です。
・外部トリガ入力機能
外部機器からのパルス信号入力と同期した計測が可能です。複合材料の接着異常や水の浸入検査など、短時間のパルス状の熱負荷を与えた直後の温度変化を計測する「アクティブ・サーモグラフィ法」や、タイヤなどの回転体の回転数と同期計測を行う場合などで有効です。
・複数レンジ同時計測機能
最大3レンジの温度計測を同時に行うことが可能です。急速に温度変化する現象や、広いダイナミックレンジを必要とする測定で、レンジ切り替えせずに広い温度範囲をリアルタイムに計測することが可能です。
【目的に合わせて最適なレンズが選べる豊富なレンズバリエーション】
6種類のレンズ(オプション)をラインナップしました。特に、近接拡大レンズや顕微鏡レンズはワーキングディスタンス(WD:レンズ先端から対象物までの距離)が長く設計されており、実験用の空間を広く確保できます
【1200℃までの高温レンジを標準搭載 オプションで2000℃までレンジ拡張が可能】
溶接温度のモニタ、ダイキャスト金型温度監視など、高温対象物の温度計測が可能です。
より高温の計測が必要な場合は、2000℃レンジの追加が可能です(オプション)。
【特殊計測用フィルタをご用意 様々なカスタマイズにも対応】
オプションのガラス越し計測フィルタ、ガラス表面計測フィルタ、火炎越し計測フィルタ、火炎計測フィルタにより特殊計測に対応します。また、フィルタの特注開発にも対応します。
さらに、レンズ、温度レンジや積分時間の最適化などのご要望にも柔軟に対応いたします。
これらの機能や性能を活かし、ロックイン解析システム、回転体同期計測システム、爆発試験・評価システムなどの特注システムの開発も承ります。
高機能オンライン解析ソフトウェアがデータ取得から解析・レポートまでサポート!